We’ve updated our Terms of Use to reflect our new entity name and address. You can review the changes here.
We’ve updated our Terms of Use. You can review the changes here.

ホ​ー​ム​レ​ス

from 不​条​理​不​協​和​音 by アルカシルカ

/
  • Streaming + Download

    Includes high-quality download in MP3, FLAC and more. Paying supporters also get unlimited streaming via the free Bandcamp app.
    Purchasable with gift card

      name your price

     

about

ボーカルのユウには2歳違いの弟がいる。その弟が21歳のある日、
「さっき行ってきたBARが閉店するみたいで、マスターが誰かに店を譲りたいと言っていた。」
と言い、当時の仲間たちと勢いでBAR SIXという店をオープンさせた。

店の経営など経験のない素人たちが、自分らでガブガブ酒を消費していたことに加え、
どのような客も受け入れていたため、近所の呑み屋を出入り禁止になった厄介者ばかりが集まり、
ツケの山が出来上がっていたその店の経営が傾いていくのは目に見えて明らかだったが、
その話と今からする話は全く関係がない。とりあえず、そのような場所があったとだけ頭に入れて欲しい。

とある時期のことである。
兄の元に最近公園で弟が昼間からホームレスとよく酒を呑んでいるらしいという噂が出回っていた。
ちなみに、その噂は全くの事実で、兄はそれを知っていた。弟はとある男を探していたのだ。
その男は、兄弟が二人だけでBAR SIXで店番をしていたときにやってきたウーゴと名乗る、
アルゼンチン系の初老の男性で、ずっと沖縄に住んでおり日本語は比較的上手だった。

彼は合計500円にも満たない小銭をバラバラと出して、「なるべく強い酒をくれと言ってきた。」
終始、彼は嬉しそうに娘や家族の話をしていたのだが、いくつかの違和感があった。
たった2杯の酒で彼が酔いつぶれた頃、兄弟は店の裏で相談をする。「彼に金を返してやろう」
彼はきっと娘に会うことができない立場で、おそらく現在ホームレスであること。
そして、数日間なにも食べていないと言いながら長年呑んでいなかった酒のために
金を使い果たしたこと。それらの情報から、彼は死ぬつもりかもしれないと話をした。
今日、ここに来たのは最期に自分の人生を誰かに聞いて欲しかったのではなかろうかと。
その日は、陽が昇る少しまでの間だけ彼を店で寝かせてやることにした。

弟がホームレスの人たちと酒盛りをするようになったのはその日以降のことである。
しかし、ウーゴを知る者には出会えなかったようだ。

lyrics

汚れた身なりで訪れた彼は
ホームレス 手にはジャリ銭

掻き集めてきた小銭が全財産
ノーフューチャー 明日はもういいや 文字通り

思い出話を聞かせに酒場まで
ビューティフル あの頃あの子の事

鳴るはず無い電話鳴るの待ち続け
ホープレス愛はもう眼に見えぬとこ

飲み代まるごとポッケに詰め返し
路上の事情は問わず肩貸して

胃が空の彼に更に金を与え
ヘイ グッバイ 「死ぬな」とバーテンダー

credits

from 不​条​理​不​協​和​音, released April 24, 2019

license

tags

about

ALKASILKA Okinawa Prefecture, Japan

contact / help

Contact ALKASILKA

Streaming and
Download help

Redeem code

Report this track or account

If you like ALKASILKA, you may also like: